2004年12月末の地上デジタル放送開始から1年ちょっとが過ぎた。2011年7月のデジタル放送完全移行に向けて視聴可能エリアは順調に拡大し,薄型のプラズマテレビや液晶テレビの出荷も順調な伸びを示し,普及が進んでいる。
こんな状況下,デジタル放送ならではの新しい放送サービスとして,2005年9月,民放7社(日本テレビ放送網,テレビ朝日,東京放送,フジテレビジョン,テレビ埼玉,千葉テレビ)とNHKは,2006年4月1日から関東,中京,近畿で携帯電話向け地上デジタル放送(1セグ放送)を開始すると発表した。
また,地上デジタル放送のもう一つのサービスである地上デジタルラジオについても,2005年7月26日に東京の民放ラジオ局5社(TBS R&C,文化放送,ニッポン放送,エフエム東京,J-WAVE)が,地上デジタルラジオ放送を行うマルチプレックス事業会社の設立を発表した。このマルチプレックス事業会社による地上デジタルラジオ放送は, 2006年中に東京・大阪で本放送を開始する予定である。
そこで,この連載コラムでは間近にサービスが始まる携帯端末向け地上デジタルテレビ放送の「ワンセグ」と,地上デジタルラジオ放送の基礎を解説していく。
ワンセグ基礎解説の記事目次:
- 第1回 携帯端末向け地上デジタルテレビ放送「ワンセグ」のしくみと特徴
- 第2回 ワンセグ放送のサービス・イメージ
- 第3回 地上デジタルラジオのしくみと特徴
- 第4回 デジタルラジオのサービス・イメージ
- 第5回 モバイル・サーバー型放送とは?
- 第6回 モバイル・サーバー型放送サービスの特徴
(以下はサービス開始が近づいた頃に掲載する予定です)
- ギャップフィラー
- マルチプレックス事業者
- サイマル放送(サイマルキャスト)
- デジタルコピー制御情報
- BML(Broadcast Markup Language)
- ARIB
- ISDB-TSB
- ISDB-T
- VHF/UHF
- 地上デジタルテレビジョン放送
- チャンネル番号
- 緊急警報信号/緊急警報放送
- テレビリンク
- HD Radio
筆者紹介 筆者の隅倉 正隆はIT・放送技術ジャーナリスト兼コンサルタント。 |