欧州で興味深い統計が発表された(米国で同じ調査を実施したら,異なる結果が得られそうだ)。
・企業の従業員の5人に1人(21%)は,会社から貸与されたパソコンでインターネット・アクセスすることを家族や友人に許している
・半数以上(51%)が,会社のパソコンに個人所有の周辺機器やガジェットを繋いでいる
・そのうち25%は,毎日こうした操作を行っている
・全体の約60%は,個人的なデータを会社のパソコンに保存していると答えた
・10人に1人は,禁止されているコンテンツのダウンロードを職場で行ったことがある
・3分の2(62%)は,ITセキュリティに関する知識をほとんど持っていないと認めた
・半数以上(51%)が,仕事用パソコンにインストールされているアンチウイルス・ソフトウエアのアップデート方法を知らなかった
・5%の人が,閲覧を禁止されている社内ネットワーク上のファイルなどにアクセスしたことがある
注記:この調査は米McAfeeが実施した。この種の脅威が広まると恩恵を受ける立場にある企業の1社だ。
調査レポートの「職場を危険にさらす従業員には,セキュリティに弱い人(Secuity Softie),ガジェット・マニア(Gadget Geek),不法占拠者(Squatter),破壊工作員(Saboteur)という四つのタイプがある」という記述は気に入った。
<http://www.theregister.co.uk/2005/12/15/...>
Copyright (c) 2006 by Bruce Schneier.
◆オリジナル記事「Insider Threat Statistics」
◆「CRYPTO-GRAM January 15, 2006」
◆「CRYPTO-GRAM January 15, 2006」日本語訳ページ
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◆この記事は,Bruce Schneier氏の許可を得て,同氏が執筆および発行するフリーのニュース・レター「CRYPTO-GRAM」の記事を抜粋して日本語化したものです。
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◆Bruce Schneier氏は米Counterpane Internet Securityの創業者およびCTO(最高技術責任者)です。Counterpane Internet Securityはセキュリティ監視の専業ベンダーであり,国内ではインテックと提携し,監視サービス「EINS/MSS+」を提供しています。