最近,Webエンジニアのまわりで注目されている技術に「Ajax」(エイジャックス)があります。従来のWebアプリケーションはインタラクティブな処理の際,ユーザーにページのリロード作業を強いることが多く,決して操作性が良いとは言えませんでした。しかしAjaxを利用すると,サーバーと非同期な通信ができるので,ページをリロードすることなくコンテンツを更新できます。このためデスクトップ・アプリケーションと同様な操作性を持つWebアプリケーションを作成できます。本連載では,実際にAjaxアプリケーションを開発しながら,Ajaxアプリケーションの動作の仕組みや,既存のWebアプリケーションとの違い,実装上の注意点などについて紹介していきます。

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工藤 拓(くどう たく)

1976年生まれ。奈良先端科学技術大学院大学 情報科学研究科 松本研究室にて自然言語処理学,機械学習を研究。在学中に、次世代形態素解析エンジン「MeCab」や、係り受け解析器「CaboCha」など多数のソフトウエアを開発する。平成14年には自然言語処理学会年次大会優秀発表賞を受賞。