図1●国内RFID市場規模推移(数量ベース)

図2●国内RFID市場規模推移(金額ベース)

図3●2005年携帯電話端末顧客満足度構成要素
 国内RFID(無線ICタグ)の2005年度における市場規模は、出荷数量・金額とも2004年度に対して2ケタ成長を記録したことが、矢野経済研究所の調査で明らかになった。

 2005年度における出荷数量は2004年度に対して37.3%増の2170万枚となる見込みであり、2004年度における対前年度成長率を大きく上回った。2007年度の出荷数量は2005年度の4.4倍にあたる9550万枚、2010年度は同101.0倍の21億9200万枚に達するもようだ。

 出荷金額に目を転じると、2005年度は2004年度に対して14.5%増の43億4000万円となる見込みだ。出荷金額の対前年度成長率は2004年度まで1ケタにとどまっていたが、需要の伸びを受けて金額も急増している。2007年度の出荷金額は2005年度の2.2倍にあたる95億5000万円、2010年度は同10.1倍の438億4000万円に達するものと、矢野経済研究所ではみている。

 数量ベースにおける需要分野別の構成比を見ると、2005年度は製造(FA関連)が32.3%と最多であり、以下、物流(輸送・倉庫関連、30.0%)、流通(小売関連、9.2%)、アミューズメント関連(6.9%)と続く。今後は流通が伸び、2007年度には52.4%を占めるもようだ。2010年度には物流が51.1%、流通が45.6%と再び逆転し、製造は0.3%にとどまると矢野経済研究所では予測している。