無線LANやIP電話の解析に特化したソフトもある

図A●特定用途向けのパケット・キャプチャ・ソフト
IP電話のパケット解析に特化したものや,無線LANパケットを収集して解析する専用ソフトがある。

 パケット・キャプチャ・ソフトの中には,特定用途向けの製品がある。例えば,無線LANやIP電話向けである。

 無線LAN専用のキャプチャ・ソフトとして売られているのが,米エアマグネットのAirMagnetエアマグネット Laptopラップトップ Trioトリオである(図A左[拡大表示])。無線LANカードを装着したノート・パソコンにインストールして使い,空中を飛んでいる無線LANのパケットを収集する。

 取り込んだ無線LANパケットの内容を表示するほか,アクセス・ポイントの電波強度,アクセス・ポイントに接続しているクライアント数,チャネルごとの統計情報表示など,無線LANネットワークの構築やトラブル・シューティングの際に必要な情報を表示する機能を備えている。

 一方,アルチザネットワークスのAltizaアルチザ VoIPビイオーアイピー Analyzerアナライザは,IP電話専用のキャプチャ・ソフトだ(図A右[拡大表示])。解析表示できるプロトコルは,SIPシップ,H.323,MEGACOメガコ*など,IP電話関連プロトコルに限られる。

 IP電話を使うネットワークを構築・運用するときに便利な機能を持つ。例えば,パケットのロス,ジッター,遅延の状況を通話ごとに表示する。また,音声の品質を表わすR値やMOSモス値*を算出できる。音声データの再生機能もあり,コーデックの種類を変えて品質を確認できる。