表1 おもなSSL-VPNゲートウエイ製品
表1 おもなSSL-VPNゲートウエイ製品
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細かな機能や設定のしやすさで選択

 ここまで見てきたように,SSL-VPN製品の大半は接続方法やセキュリティ確保の技術では大差がなくなっている(表1[拡大表示])。ただ,一部に独自の接続方法を採用している毛色の違う製品もある。NECのSAFEBORDER(セーフボーダー) AP110は,ポート・フォワーディングやIP over SSLといった方法を使わず,SOCKS(ソックス)*を使って接続する。また,エリアビイジャパンのSWANStor(スワンストア)は,SSL-VPNゲートウエイを2台に分け,ファイアウォールを挟む格好でその2台を設置することでセキュリティを高める。

 それ以外の製品も,アクセス制御を設定する時のユーザーのグループ分けなどの細かな点で差がある。加ノーテルネットワークスのVPN Gatewayは,複数のサーバーにアクセスを振り分けるロード・バランサ機能を内蔵し,大規模ネットワークでの優位をアピールする。米アベンテイルのSmart SSL VPNは,トンネル接続しているときに,アクセスしてきたパソコンが使用中のIPアドレスをチェックし,それとぶつからないようにSSL用のIPアドレスを割り振るといった具合だ。SSL-VPN製品は,細かな機能や設定のしやすさで選択する段階になりつつあるようだ。