顧客行動の急速な変化やグローバル化の進展などを背景に、企業をとりまくビジネス環境は大きな変革期を迎えている。企業にとっての重要な経営資源であるヒト・モノ・カネの総合的な管理を支援するERP(Enterprise Resource Planning)パッケージの担うべき役割がますます重要性を増している。

 「GRANDIT」は、完全統合型+完全Web対応を実現した純国産ERPパッケージとして知られる。GRANDITを導入し、ビジネス上のメリットを享受しているユーザーは、国内の中堅企業を中心に、すでに700社を数える。例えば、旭化成グループにあって、主に熱可塑性樹脂の着色・コンパウンド加工にかかわる事業を展開する旭化成カラーテックも、そんなGRANDITユーザーの1社だ。

変化するビジネス環境に柔軟に対応する企業プラットフォーム「GRANDIT」
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 旭化成カラーテックがERPとしてGRANDITを導入し、システムを稼働させたのは2013年4月のこと。従来同社の基幹業務は親会社である旭化成ケミカルズが構築・運用しているERPを共用していたが、異なる会社でありながらシステム基盤を同じくしているという状況であった。

 そこで、旭化成ケミカルズが当該システムをグループ共通基盤へと戦略的にリプレースするという計画を明らかにしたことを機に、旭化成カラーテックでは自社独自のシステムへの移行に向けた検討を開始。旭化成グループのシステム・業務内容を熟知したシステム会社であり、GRANDITコンソーシアムの1社であるAJSの支援の下、GRANDITの採用による新システムの構築を決定した。

 ERPの採用に当たっては、GRANDITのほか、海外製品を含むいくつかのパッケージを候補に、適合(フィットギャップ)分析を実施。あらかじめ旭化成カラーテックが掲げていた要件である、既存の生産管理システムとの連携を実現するためのカスタマイズが最も容易であるなど、特に柔軟性の高さが評価されてGRANDITが採用の運びとなった。

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