千葉労災病院の小沢義典氏(写真左)と多田浩章氏

 サイロ化したシステム、部門ごとに構築・運用してきたシステムを、全体最適の視点から見直す機運が高まっている。仮想化による共通基盤上への統合である。共通基盤への移行によりシステムはシンプル化され、運用・保守にかかるコストも大幅な削減が可能だ。

 しかし、共通基盤への移行を阻む要素は少なくない。最大の壁は、アプリケーションからハードウェアまでを一括提供するベンダーによる、縦割り型システムの“囲い込み”だろう。ITベンダーの役割と責任範囲を見直して、インフラベンダーを1社に集約することの難しさを実感しているユーザーは多いはずだ。

インテル® Xeon® プロセッサー搭載
HP 3PAR StoreServ &
HP StoreOnce B6200 Backup
活用事例

 注目すべき事例がある。千葉県の基幹病院のひとつ「千葉労災病院」が、電子カルテシステム、PACSシステムなど計17社によるアプリケーションを共通基盤上に統合したのだ。

 千葉労災病院は、様々な問題をいかに乗り越え共通基盤化を実現したのか。サーバー、ストレージ、バックアップが高度に連携する最新の仮想化共通基盤の仕組みとともに、千葉労災病院の取り組みを追って行こう。

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