設計現場における3D化が進む中で、より高性能なワークステーションへのニーズが高まっている。だが、「ワークステーションはPCよりも高額で、サイズが大きく導入のハードルが高い」という声は少なくない。そうした定説を覆すスリムなボディと高性能を兼ね備えた製品が、Windows 8.1搭載ワークステーション「Dell Precision T1700 SFF」だ。「AutoCAD 2015」の解説と併せて、3Dへの最適化が進むハード、ソフトの最新事情を紹介する。

3D CADの本格活用に向けワークステーションに熱い視線

デル株式会社
エンドユーザコンピューティング事業本部
ビジネス ディベロップメント マネージャー
植木 由美 氏

 医療画像処理、CGや映像デザイン、動画や映像編集において、3次元(3D)化が進んでいる。無論、3D化はCADの領域でも確実に活性化しており、大企業だけではなく、中小規模企業や個人事務所など、導入の裾野は広がりを見せている。

 設計の分野での3Dツール活用効果は高い。例えば、部品などの干渉を事前に確認できるので、エラーが少なくなる。コスト削減だけでなく、納期の短縮にもつながる。さらに近年では、3Dプリンターも市場を賑わし、設計業務の3D化を後押ししている。

 CADソフトウエアにおいても誰にでも3Dデータが活用できる機能へと本格的に軸足が向けられており、業界を代表する製品の一つ「AutoCAD」も2009年より3D設計機能強化が進められてきた。

 ここでは、2014年3月末に出荷開始された最新バージョンAutoCAD 2015の概要を紹介したい。同新版では、「生産性向上」「モダン」「接続性」を主軸とした多彩な機能強化が実現された。

Windows 8.1搭載「Dell Precision T1700 SFF」。筺体は驚くほどコンパクト
コンパクトなだけでなく、デザイン性も高いSFF筐体と4Kモニター「UP2414Q」

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