「クラウド+スマートデバイス」が抱えるセキュリティの課題

 ビジネスの現場で、「クラウド+スマートデバイス」というワークスタイルが広がっている。データはクラウド上に置かれているので、万一の災害発生時でも安心できる。また、オンプレミス(自社運用)と比べて運用負荷を軽減できるとともに、多くの企業にとってはコスト的なメリットもある。

 一方で、デバイスの急速な進化がある。スマートデバイスをビジネスに取り込み、生産性の向上やスピードアップを狙う企業も増えている。ただ、スマートデバイスを業務で利用するためには、社内のIT環境を整備する必要があり相当のコストを要する。スマートデバイスに対応したクラウドサービスであれば、このような負荷を最小化することができる。

 こう考えると、クラウドとスマートデバイスの組み合わせは最適と言うこともできるだろう。とりわけ、利用頻度の高いメール環境については、オンプレミスから「Google Apps」や「Office 365」などクラウドのメールサービスへと移行する企業が増えている。

 ただし、そこで注意しなければならないのがセキュリティである。クラウドのメールサービスの標準機能でカバーできると考える企業もあるが、それだけでは不十分という企業もある。

 例えば、営業支援システム「eセールスマネージャー」を開発・提供するソフトブレーン。以前、同社はメールのホスティングサービスを利用していたが、2012年にGoogle Appsを導入し、Gmailを使うようになった。その際、併せて導入したのが「HDE One」である。Google Appsの標準機能だけではカバーできないセキュリティ機能が決め手だったという。スマートデバイスを積極的に活用する同社のビジネスを、HDE Oneはセキュアなコミュニケーションで支えている。

 HDE Oneは、長年オンプレミス環境でのITインフラ構築を手掛けてきたHDEが提供している。メールのセキュリティ対策に強みを持つ同社は、2011年にHDE Oneをリリース。「クラウドメールのセキュリティを高めたい」というニーズをとらえ、現在では500社超の企業、ID数40万のユーザーに利用されている。なぜ、HDE Oneはこれほどの支持を集めているのだろうか――。

図1●500社超の企業、ID数40万のユーザーが利用。企業はなぜ、「HDE One」を選択したのか?

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