大学の情報発信を担う公式サイト 情報過多でユーザビリティが低下

立正大学
文学部社会学科教授 情報メディアセンター長
友永 昌治氏

 大学間の競争が激化する中、情報発信の重要度が増している。「“大学を目指す”時代から“大学を選ぶ”時代へと変わりつつあり、大学の特色をいかにアピールするかが大きな課題になっています」と立正大学で情報システムの運営管理を担う情報メディアセンター長の友永 昌治氏は説明する。

 特に受験生とその保護者にとって、公式サイトは教育理念や学習環境などを詳しく知るための貴重な情報源。常に最新の情報を提供し、大学の「今」を伝えていくことが大切だ。そのためには「見やすさ」や、必要な情報にすぐに辿りつける「使いやすさ」も重要な要素となる。

 立正大学の公式サイトには情報メディアセンター、政策広報課、入試課が管理する大学全般の情報のほか、各学部や大学院の紹介情報も掲載されている。発信する情報量は膨大だ。従来はそれぞれの部門が個別にコンテンツの作成・更新を行っていたため、デザインや情報の見せ方に統一性がなく、来訪者にとって使いにくい構成になっていたという。「例えば、別のページに同じ情報が重複していたり、古い情報がそのまま残っていることもありました」と友永氏は述べる。

 運用上の課題もあった。「コンテンツはHTMLベースで作成していたため、専門知識を持った職員しか作業できず、コンテンツの作成や更新に膨大な時間がかかっていました。また以前はレンタルサーバ上でWebサイトを自社構築・運用しており、サーバ保守の工数や運用コストも増大していました」と政策広報課で担当課長を務める渡辺 紀子氏は話す。

 

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