インターネットを駆使したビジネス・プロセスが当たり前となった今、企業の業務に関わるすべてのシステムやアプリケーションは、止まると甚大な損害を引き起こすと言っても過言ではない。それにより、ITシステム管理・運用のリソース確保やコスト増、信頼性の確保といったさまざまな課題を抱える企業は増加の一途だ。株式会社ジェイテックでは安心・低価格でITシステムの管理・運用をアウトソースしたいという企業のニーズに応え「ビジネスアプリケーションのマネージドサービス」を提供している。
ジェイテックは、携帯電話や医療系のアプリケーション開発・保守、および情報セキュリティ製品やカーナビなどの組み込み向けミドルウエア開発で高い実績を誇るシステムインテグレータである。現在同社では、新規事業としてグループウエア「サイボウズOffice」、電子メールシステム、Webサービスなどの運用保守をマネージドサービスとして主に中小企業向けに提供しているが、これらのサービスの競争力と収益性を高めるためのポイントは2つあると考えている。第1のポイントは信頼性だ。
ジェイテック 新規事業開発グループ シニアコンサルタントの寺澤慎祐氏は、「中小企業様に気軽に導入していただけるよう、利用料金を抑えてご提供していますが、ご利用されるお客様にとって“サイボウズOffice”のようなグループウエアやメールは日常業務に不可欠であり、止めることは許されません。従ってサービス・インフラの信頼性が厳しく問われます。自社で情報システム部門を持たないお客様も少なからずいらっしゃいますので、ダウンリスクを排除し安定したサービスを持続提供することが必須要件でした。」と話す。
第2のポイントは、導入・運用コストの削減だ。コストが膨らめば利益を圧迫し、採算が悪化するのはいうまでもない。寺澤氏はこの2つのポイントを踏まえ、「顧客数が拡大して売上げが増加するほど、アクセス数とシステム規模が拡大し、ダウンリスクとコストが大きくなってしまうものです。信頼性を担保するために運用要員を常時確保していたのでは、採算ベースで競争力のあるサービスを提供するのは非常に難しくなります。ビジネス拡大と信頼性向上とコスト削減をいかに同時に成立させるかが大きな課題でした。」と述べる。
ジェイテックはそのような課題に対して、どのように取り組み、解決したのだろうか。