グローバル化の進展によって急速に変化しつつあるビジネス環境。これに伴い日本企業のマネジメントにも、大きな変革が求められるようになってきた。グローバル市場における競争に打ち勝つには、高品質な製品・サービスを低コストで提供するだけでは十分ではない。社員の“知恵”を結集し、新たな価値を継続的に生み出していくことが求められる。そのためには柔軟なワークスタイルへの対応や、よりスピーディな情報活用による洞察力の強化などが必要となる。

 企業を取り巻く課題はそれだけではない。昨今では企業統制や事業継続性の確保、さらには、セキュリティ強化による情報漏えいや不正アクセスの防止も重要なテーマだ。

 こうした様々な課題をどのように解決すべきか。その手段として大きな注目を集めているのがデスクトップの仮想化だ。なぜなら、デスクトップの仮想化に関する技術が進化し、選択肢が広がっていることに加え、先に挙げたような課題を解決する可能性を秘めているからだ。

 しかしその効果を最大化するには、いくつかの注意点がある。ここでは複数の視点から、デスクトップ仮想化のメリットと、そのメリットを引き出すためのポイントを俯瞰していく。

目次