ITインフラの最適化は企業や官公庁にとって普遍的な課題である。その有力な解決策がEMCジャパンの「VSPEX」だ。ブロケード、シスコ、シトリックス、インテル、マイクロソフト、ヴィエムウェアなどのテクノロジーパートナーとの協業による、ストレージやサーバー、ネットワークといったITインフラ機器の検証済み組み合わせモデルである。
VSPEXは主に従業員数250~2000人規模の企業を対象に、仮想化を軸としたプライベートクラウドまたは仮想デスクトップ環境のリファレンスモデルを提供する。例えば、250ユーザー規模のプライベートクラウド向けなど、用途や規模に応じて、ハイパーバイザーやサーバー/ストレージ/ネットワークに必要なスペックや規格などが明確化されている。
EMCジャパンの中山泰宏氏は「VSPEXのリファレンスモデルはすべて検証済みです。そのため、選定やテストが不要となり、導入コストや期間を最小化できます。検証によってパフォーマンスの予測も可能であるゆえに、プランニングやサイジングを効率的に行え、IT投資の最適化にもつながります」と強調する。
柔軟性の高さもVSPEXのメリットだ。EMCジャパンの小川高寛氏は次のように説明する。「リファレンスモデルに適合した製品なら自由に選べ、ベンダーロックインを回避できます。加えて、適合するなら、手持ちの機器やライセンスといった既存のIT資産を活かせるため、より低コスト・短期間での構築が可能となります」。
VSPEXは世界400社にのぼるEMCの販売パートナーによって、パートナー各社の強みと組み合わせたソリューションとして提供される。今回はその一例として、ネットワンズシステムとネットワールドのソリューションを紹介する。