Googleの自動運転技術は完成の域に近づき、同社は製品化に自信を深めている。

 Googleは、5月27日、Self-Driving Car(自動運転車)の製品プロトタイプを発表。自動走行の様子をビデオで公開した。自動車にはハンドル、アクセル、ブレーキがない。人間が運転操作をしない、完全な自動走行車になっている。これまではデトロイトが自動車産業を牽引してきたが、今後はシリコンバレーがその役割を担うことになるのだろうか。

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プロトタイプの外観と社内の様子

 上の写真(出典はいずれもGoogle)が「プロトタイプ」である。外観は小型自動車「Smart」を連想するデザイン。正面から見ると、テーマパークの乗り物のように可愛く、眼の部分がヘッドライトで、鼻に見える部分にはRadar(電波センサー)が取り付けられている。

 屋根の上には、Lidar(レーザー光線センサー)を設置し、その下にビデオカメラを搭載している。この他に、GPS受信機やPosition Estimator(走行距離測定器)などを搭載していると思われる。

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 車内は二人乗りの構成。ハンドル、アクセル、ブレーキはなく、乗車してスタート・ボタンを押すと、車が目的地に向かって動き出す。100%自動運転で、走行中はおしゃべりをしたり、本を読んだり、昼寝をしたり、自由に過ごすことができる(上の写真)。

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