上位ブランドのCPUなら処理性能は高い?

上位ブランドのCPUが下位ブランドのCPUよりも高速とは限らない

 大半のユーザーにとって、CPUのブランドはパソコンの性能を推測する上で重要な指標だ。現在、インテルの主な個人向けCPUには、上位から「Core iシリーズ」「Pentiumシリーズ」「Celeronシリーズ」「Atomシリーズ」の4つのブランドがある。一般に、Core iシリーズは「高価格・高性能」、Pentiumシリーズ以下は「低価格・低性能」のイメージが強い。

 しかし、ブランドの位置付けが必ずしも性能を表しているとは限らない。右のグラフはデスクトップ向けのPentium G3220と、モバイル向けで標準的なCore i5-4200Uで性能を比較したもの。下位ブランドのPentium G3220が、モバイル向けとはいえ上位ブランドのCore i5を上回った。モバイル向けCPUは省電力性も重視されるので、性能では下位ブランドのデスクトップ向けCPUに及ばないことが多い。CPUの性能が最優先なら、低価格デスクトップを含めて検討した方がよい。

●PentiumがCore iを性能で上回ることも
ベンチマークソフト「CINEBENCH R11.5」を使ったCPUの性能比較。Pentium G3220を搭載したデスクトップパソコンは、Core i5-4200Uを搭載したノートパソコンに比べて、マルチコア時の性能が同等、シングルコア時の性能が15%前後高速だった。グラフの数値は、Atom Z3740(1.33GHz、4コア4スレッド)の数値を100%としたときの相対値
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