CSVIEW/Contact Center Cloudのオペレーター操作画面の例
CSVIEW/Contact Center Cloudのオペレーター操作画面の例
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 NECの「CSVIEW/Contact Center Cloud」は、コンタクトセンター機能をクラウド型で提供するサービスである。コンタクトセンターをSaaS化したことで、パッケージソフトを使って個別にシステムを構築する場合と比べて、最大33%のコストを削減し、最短2週間でシステムを導入できるとしている。

 コンタクトセンターとは、顧客からの問い合わせ履歴を管理するシステムのことである。電話/ファクス、電子メール/Webフォームなどの各種チャネルを介した顧客とのやり取りの記録を管理し、これを分析/活用できるようにしている。

 従来のシステム構築では、業種や業務に合わせたデータ項目や画面のカスタマイズ、電話機との連携といった個別開発が必要になっていた。これに対してSaaS版では、利用率の高い機能を標準化しているほか、業務に合わせたテンプレートを用意している。

 さらに、標準機能や業務テンプレートだけでは対応できない場合に、必要に応じて画面のカスタマイズ開発を依頼できる。カスタマイズでは、項目の追加/変更、画面レイアウトの変更などができる。

 メニューと価格(税別)は、以下の通り。

CSVIEW/Contact Center Cloudの提供メニュー
コンタクトセンター向け基本サービス標準機能を提供オペレーター50人、管理者5人の場合に、年額270万円から
コンタクトセンター向け拡張サービス画面のカスタマイズ開発サービス(オプション)年額660万円から(基本サービスと合わせると単純計算で年額930万円から)
営業支援テンプレート基本サービスと組み合わせて利用300万円から
技術サポートテンプレート300万円から
BPOテンプレート100万円から

 営業支援テンプレートは、営業担当者とオペレーターが情報を共有するためのものであり、商品情報の問合せから受注にいたるまでの顧客とのやり取りを管理する。

 技術サポートテンプレートは、製造業などの現場で保守やサポートを行う作業員と、コンタクトセンターで修理依頼受付や作業割り当てを行うオペレーターが、修理指示情報、顧客情報、製品の部品構成や購入履歴、契約詳細情報などを共有するためのものである。

 BPOテンプレートは、複数企業のコンタクトセンター業務を請け負うアウトソーシング事業者向けのテンプレートである。

CSVIEW/Contact Center Cloudの概要
提供形態SaaS
用途と機能コンタクトセンター機能(電話/ファクス、電子メール/Webフォームなどの各種チャネルを介した顧客とのやり取りの記録を管理し、これを分析/活用できるようにする)
カスタマイズオプションで画面のカスタマイズ開発が可能
価格(税別)基本サービスは、オペレーター50人、管理者5人の場合に、年額270万円から
発表日2014年6月25日
出荷日2014年6月25日