写真●「OneLogin」の画面イメージ
写真●「OneLogin」の画面イメージ
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 サイバネットシステムは2014年6月24日、Office 365やSalesForce、Google AppsなどのクラウドサービスのIDやパスワードを1カ所に集約できるクラウド型のシングルサインオンサービス「OneLogin(ワンログイン)」を7月1日から販売開始すると発表した(写真)。ライセンス価格(税別)は、基本サービスの「Enterprise Edition」が1ユーザーあたり月額600円。

 開発は米OneLoginで、既に世界44カ国、900社120万人以上が利用しているという。今回、サイバネットシステムが販売代理店契約を締結した。クラウドサービス間の認証連携の仕組みであるSAML(Security Assertion Markup Language)に対応。Office 365、Salesforce、Google Apps、Box、NetSuite、WebEx、WebExなど3600以上のクラウドサービスやWebアプリケーションに接続するためのSAML定義や設定定義を用意した。マイクロソフトの「Working with Microsoft Office 365」に準拠する。

 また、SAMLに対応していない社内Webアプリケーションも接続可能。Active DirectoryやLDAPといったユーザーレポジトリとの間でアカウント情報を自動連携させることで、OneLoginへのアカウント追加作業が不要になる。マルチプラットフォームに対応し、Windows、Mac、iOS、Androidから利用できる。iOSやAndroid向けには専用アプリケーションを用意した。初期費用は不要で最低契約期間は1年。

 上位サービスの「Unlimited Edition」では、OneLoginにユーザーアカウントを作成すると、自動的に対応クラウドサービスにアカウントを追加するユーザープロビジョニング機能を搭載。ユーザー退職時には自動的にクラウドサービスのアカウントを無効にするデプロビジョニングも可能。また、あらかじめ設定したWebブラウザーのみにアクセスを制限する「ブラウザPKI」などが利用できる。ライセンス価格は1ユーザーあたり月額750円。