NECの「IaaS運用自動化ソリューション」は、これまで主にデータセンター内のネットワークに適用していたSDN(Software Defined Networking)を、複数のデータセンターに適用したクラウド型の統合運用自動化サービスである。災害・障害時には、他の地域にあるデータセンターのリソースを動的に割り当て、業務システム単位で再稼働できる。これにより、ディザスタリカバリーにおける設定間違いなどの人為的なミスを防止するほか、ディザスタリカバリシステムの構築期間を短縮できるという。
構成要素は、複数のSDNコントローラを統合管理する「UNIVERGE PF6800 Unified Network Coordinator」とクラウド基盤ソフト「WebSAM vDC Automation」。これらの機能により、複数拠点にまたがるネットワークを統合管理し、複数のデータセンターを1つの仮想データセンターとして運用できるようにする。
IaaS運用自動化ソリューションでは、各業務システムに必要なサーバー、ストレージ、ネットワークを、あらかじめ定義しておく。これを管理者が物理環境に割り当てておけば、いざというときに、別のデータセンターのリソースを使った再稼働ができる。その際のネットワーク設定は、SDNが動的に行う。
また、ネットワークリソースのプール管理とプロビジョニング機能に限定したライセンス(IaaS運用自動化ソリューション ネットワークオーケストレーション)の提供を開始。既存のシステムにネットワークオーケストレーションを追加できるようにした。
IaaS運用自動化ソリューションの概要
サービス概要 | SDN(Software Defined Networking)により複数データセンターの統合管理を可能にしたクラウド型運用自動化サービス。災害・障害時には他地域のデータセンターのリソースを動的に割り当て、業務システム単位で再稼働させられる。 |
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料金 | 882万円~(ITリソースとネットワークリソースのオーケストレーション、監視機能)、782万円~(ネットワークリソースのオーケストレーションのみ) |
発表 | 2014年5月28日 |
提供開始 | 2014年5月28日 |