中小企業においても、事業拡大の手段にインターネットを活用することは、ごく当たり前になりました。活用のバリエーションも増えています。少し前までは、インターネットの活用と言えばホームページを指していましたが、今では、ホームページに加え、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)が大きな役割を果たすようになりました。

 今回は、SNSを事業拡大に活かした好例として、東京墨田区錦糸でフラワーアレンジメント教室を中心に事業を展開するヘクセンハウスを取り上げました。ホームページのほか、Google+、YouTube、Facebookなどを駆使している様子を、画像を交えてご紹介します。

図1●フラワーアレンジメント教室「ヘクセンハウス」の受講風景(専門学校での出張教室)
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 「ヘクセンハウス」は、主宰者である真宗優子氏が、生花店勤務とOLの経験を生かし、1995年4月に日本橋本町でフラワーアレンジメント教室を開いたところから始まりました。2005年4月には錦糸町北口徒歩3分のヘクセンハウスビルに移転。教室の方向性も、「資格を取得するための花教室」から、「花を身近に感じて役立てる教室」へと転換してきました。レッスンの受講者数は、2011年1349人、2012年1554人、2013年1600人と順調に伸びており、2014年は1800人程度を見込んでいます。

売上増目指しホームページをリニューアル

図2●ヘクセンハウスのホームページ。2012年に作り直し、サービス内容を明確にした。
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 真宗氏は、1998年8月にドメインを取得し、(ホームページ)での情報発信を始めました。当初は「壁紙1枚程度」(真宗氏)のごくシンプルなものでした。これを2012年4月にリニューアルし、「ヘクセンハウスにできること」を明確に打ち出しました(図2)。具体的には以下の3つです。

1.体験レッスン
 錦糸町の教室に通いたい人向けに行っています。体験レッスンの受講者数は2012年58人、2013年88人、2014年は20%アップの105人を見込んでいます。

2.贈答用アレンジメントのレッスン

図3●YouTubeで花材の最新情報やアレンジメントの手順、講習会の様子などを動画で公開
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 手作りのウエディングブーケ、両親へのプレゼントなど、贈答用のアレンジメントを学びたい人向けのレッスンです。新郎新婦が一緒に作る、父親が作る、母親と新婦が一緒に作る、など思いのほか、色々な方が参加しています。2014年5月から、 You Tubeでレッスンの動画などを公開しています(図3)。

3.法人向けの出張レッスン
 受講者の男女比や時間的な制限、金額など、顧客企業の要件に合わせたレッスンを提案しています。例えば、労働組合、華道部、共済会などでの懇親を目的としたものや、クリスマスなど季節に合わせたリース作り、母の日のアレンジメント作りなどがあります。また、イベントの集客手段として依頼されることもあり、マンション販売、高級車販売、墓地販売などのイベントで実績があるそうです。

 最近1年間で計18社500人程度を対象に実施しており、毎回、ホームページにレッスンの様子をアップしています。

 検索サイトでの順位ですが、「フラワーアレンジメント教室」で検索した場合、Yahooで1番め、Googleで3番めに表示されます。このほか、「フラワーアレンジメント 出張レッスン」「フラワーアレンジメント 体験レッスン」で検索した結果でも5位以内をキープしています(2014年5月末時点)。ちなみに、紙媒体による宣伝は一切行っていません。

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