最近、パソコンに元気がない。Windows XPのサポート終了によって大変によく売れてはいるのだが、これは一過性の状況だろう。消費増税が実施され、Windows XPの買い換え需要が一巡すると、また売れない時期がやってくる。

 実際の売れ行き以上に、私たちの関心が薄れている気がしてならない。つい、5~6年前までは、パソコンの新モデルが出るたびにワクワクしたものだ。過去を振り返ると、パソコンブームは1995年ごろから始まっており、20年以上近くも“ワクワク”が続いてきたのである。

 ところが、いまや売れ行きを伸ばし、人々の関心を集めているのは、スマホやタブレットばかりだ。パソコン雑誌の休刊が相次ぎ、テレビコマーシャルも激減している。もう、パソコン好きが期待するようなモデルは出てこないのだろうか。今回から短期連載で、パソコンの世界で何が起こっているのかひもといていく。単なるインタビューというわけでなく、対談的な要素を加えていきたいと考えている。私が、読者の皆さんに代わって、歯に衣を着せずに質問をしていきたいと思う。

 トップバッターとして登場いただくのは、日本マイクロソフトだ。同社業務執行役員でCTO(最高技術責任者)と、開発の側面から、日本のデバイスメーカーをはじめとするパートナー企業との連携や、日本ならではの機能の開発などを統括する日本の開発会社「マイクロソフト ディベロップメント」社長を兼務する加治佐俊一氏と、同じく業務執行役員でWindows本部長の藤本恭史氏のお2人に話を伺った(本文敬称略)。

日本マイクロソフト 業務執行役員CTO(最高技術責任者) 兼 マイクロソフト ディベロップメント社長の加治佐俊一氏。
(撮影:村田 和聡)
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日本マイクロソフト 業務執行役員Windows本部本部長の藤本恭史氏。
(撮影:村田 和聡)
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