世界のセキュリティベンダーのブログから、押さえておきたい話題を紹介する。今回は、まず、4月8日にサポートが終了したWindows XPの話題からだ。スロバキアのイーセットが、Windows XPからの移行が間に合わなかったユーザーのためとして、コンピュータを保護するための5つの注意点をブログで説明している。

1.必ず定期的にファイルのバックアップを取ること。また、年に数回、できれば別のコンピュータを使ってバックアップ復旧のテストを行うこと。

2.使用しているWindows XPが最新のものであるか確認すること。マイクロソフトは今後、新たなアップデートを公開しないが、過去のアップデートは依然入手できるので、すべて適用することが望ましい。デバイスドライバーについても同様のことが言える。

3.アプリケーションソフトウエアも、過去のパッチをすべて適用し、最新の状態にすること。Adobe FlashやAdobe Reader、Javaなどはマルウエアの標的にされやすいため、OSと同様に気を配る必要がある。

4.マシンをインターネットに接続する必要がないのであれば、接続を切るか無効にして、インターネット非接続の同一ネットワーク上のマシンとしか接続できないようにする。そうすれば、インターネットベースの脅威が直接Windows XPパソコンを攻撃することはできない。

5.セキュリティソフトウエアを確実に最新の状態にする。Windows XP向けのセキュリティプログラムは多数あり、そのほとんどの開発者は今後数年間サポートを継続する意向を示している。

 なお、これらは当面の対策であり、いずれはWindows XPから移行しなければならない。イーセットは、「コンピュータの買い換えやソフトウエアのアップグレードは費用がかかるが、古いコンピュータの不具合や重要なデータの流出などにより事業が閉鎖に追い込まれる危険性を考えれば、予算を捻出して移行したほうがましだ」としている。

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