セキュリティベンダーのブログから、注目しておきたいトピックを紹介する。まずは米グーグルが現在開発中の「Google Glass」を利用して安全にATMから現金を引き出すシステム「Ubic」について。スロバキアのイーセットがブログで紹介した。
Ubicシステムの使用イメージ
ドイツのザールランド大学のスタッフが設計したUbicでは、使い捨てPINコードがGoogle Glassのスクリーンに表示され、Google Glassをかけているユーザー本人だけがそれを確認できる。
表示にはGoogle Glassで読み取り可能な2次元バーコードを採用する。PINは毎回生成されるので、ATMに番号を入力しているところを盗み見られても、悪用される心配はない。
Google Glassを巡っては、データの不正アクセスに使われることを懸念する声があるが、「データの保護にも活用できる。Ubicは、スマートフォンにPINを送信するよりずっと安全だ」と、同大学暗号アルゴリズムのDominique Schroder助教は述べている。Google Glassは今年中に消費者向けに一般販売される予定だ。