「ソーシャルメディア」という言葉が使われ始めてから久しいが、どの程度普及しているのだろうか。今回は、ソーシャルメディアの利用状況を読者モニターに尋ねた。対象は一般に人気が高いと言われるサービス(Facebook、LinkedIn、Twitter、Google+、LINE、Ameba、mixi、GREE、Mobageの9種類)に限定した。
利用中は64.1%。検討中を含めると約7割になる。利用中のサービス(複数回答)は、Facebookが93件(74.4%)と最も多かった。以下、LINEが72件(57.6%)、Twitterが67件(53.6%)、mixiが37件(29.6%)、Google+が25件(20.0%)と続く。最も利用頻度が高いサービスもFacebook(49.6%)、LINE(22.4%)、Twitter(21.6%)の順。利用頻度(平均)は「1回未満(使わない日を含む)」が30.4%、「2回以上、5回未満」が27.2%、「5回以上、10回未満」が16.8%といった分布になっている。
最も利用時間が長いサービスもFacebook(52.0%)、Twitter(21.6%)、LINE(17.6%)が上位を占める。利用時間(平均)は「5分未満(使わない日を含む)」が27.2%、「5分以上、10分未満」が22.4%、「10分以上、20分未満」が21.6%といった状況だ。
利用目的(複数回答)は、「友人の近況を知る」が92件(73.6%)、「友人への連絡」が57件(45.6%)と多数を占めた。「仕事の役に立つ」との回答は37件(29.6%)。具体的には「業務知識の取得」(59.5%)や「人脈の拡大」(56.8%)が多かった。失敗した経験が「ある」との回答は16件(12.8%)で、「人間関係の悪化」(6件)が最多だった。
会社の方針についても聞いた。利用ルールを策定して認めている企業は39件(20.0%)にとどまり、「特に方針を決めていない」が93件(47.7%)に達した。社員のソーシャルメディア利用は企業にとって炎上や情報漏洩などのリスクを伴うが、対策の遅れが浮き彫りとなった。「利用を認めていない」という企業も47件(24.1%)あった。
調査対象:「日経コミュニケーション」読者モニター
調査方法:日経BPコンサルティングのインターネット調査システム
調査日程:2013年10月22~30日
回答企業数(回収率):292社中195社(66.8%)