Windows XPからの移行を考えた場合、8.1の登場で選択肢は7、8、8.1の三つに増えた。大きく見ればXPとユーザーインタフェースが似ている7と、タッチ操作に適した8や8.1の2種類に分かれる。これらの違いを、「OS自体の機能」と、アプリの互換性など「XPから移行する際の大変さ」という二つの観点で比較しよう。

 まずはOSとしての機能を詳細に見ていく。企業ユーザーの視点でWindows 7に対して8や8.1の実力を見た場合、大きく四つの観点で比べると違いが分かりやすい(表2)。

表2●Windows 7、8、8.1の比較
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サポート終了は7の3年後

 一つめのポイントは、サポート終了の時期だ。MSが定めるOSのサポートには、OSの不具合などに関する更新プログラムの配布などを受けられるメインストリームサポートと、基本的にセキュリティ更新プログラムの配布のみとなる延長サポートの2種類がある(図2)。基本的に期間はどちらも5年間だ。

図2●各OSのサポート期間
Windows 7の延長サポート終了は2020年1月14日。これに対し、Windows 8/8.1は2023年1月10日と約3年後だ
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 Windows 7のメインストリームサポートは、2015年1月に切れる。XPの延長サポート終了から約9カ月しかない。延長サポートは2020年1月に終了する。一方、Windows 8と8.1はメイン、延長のいずれも7の3年後まで続く。

 サポート期間の違いをどう評価するかは、企業のニーズによって異なる。「サポート期間の長さで8や8.1を選ぶユーザーがいれば、既に多くのPCで安定して動作している実績で7を選ぶユーザーもいる」(富士ソフト MS事業部 プロモーション部の高野祐一部長)。ただ、長期的な投資の視点で考えれば、7より8系の方が有利だ。

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