企業向けオンラインストレージの大容量化や高機能化が進んでいる。1ユーザー当たりのストレージ容量が25ギガバイト~30ギガバイトにも達するサービスが相次ぎ登場している。自動バックアップが標準になり、ファイルへのアクセス履歴をWebからオンデマンドで確認できるサービスが登場するなど、使い勝手や安全性を高める機能も向上してきた。

 オンラインストレージとは、サービス事業者がインターネットを介して提供する、クラウド型のストレージサービスのことである。利用者はクラウドに保存したファイルに対して、PCだけでなく、スマートフォンやタブレットなどからファイルを閲覧・編集したり、他のユーザーと共有したりできる。

 企業向けオンラインストレージは、消費者向けのサービスと比べて、セキュリティ機能を強化してある。システム管理者がユーザーのアクセス権限を一元管理したり、ファイルへのユーザーのアクセス履歴を監査ログとして記録したりできる(図1)。

図1●企業向けオンラインストレージの概要
図1●企業向けオンラインストレージの概要
消費者向けサービスと比べて、セキュリティやユーザー管理機能を強化している
表●主な企業向けオンラインストレージ
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表のつづき
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 企業向けオンラインストレージは、消費者向けに比べてセキュリティ面で勝るものの、ストレージ容量は少ないというのがこれまでの傾向だった。しかし最近、企業向けオンラインストレージの容量が急速に増えている。

 例えば日本マイクロソフトは2013年8月、1ユーザー当たり月額490円から提供する「SkyDrive Pro」のストレージ容量を、それまでの1ユーザー当たり7ギガバイトから25ギガバイトに引き上げた。これに先立ちグーグルは2012年5月から、1ユーザー当たり年額6000円から利用できる「Google Drive」などのストレージ容量を、1ユーザー当たり30ギガバイトに増やしている。

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