サイボウズとブレインハーツは2013年12月9日、SuicaやPasmoなどの交通ICカードをリーダーにタッチするだけで交通費精算処理ができるクラウドサービス「DragonTouch Expense」の提供を同日から開始したと発表した。利用料金は初期費用10万円、月額1万5000円(150ユーザーまで、サイボウズの業務アプリクラウド「kintone」の利用料金が別途必要)。

 DragonTouch Expenseはkintoneと、ブレインハーツのICカード活用ソリューション「DragonTouch」を連携させた。通常の交通ICカードには利用履歴が20件程度しか記録されず古い情報から順次消去されるが、定期的に交通ICカードをタッチするだけで、交通費をkintoneに蓄積できる。

 タッチするだけでカード内に記録された金額や乗車区間情報を自動的に取得できるため、人為ミスが発生するリスクを減らしながら素早く経費精算の処理ができる。また、kintoneの開発柔軟性により、承認結果情報などを既存業務システムと簡単に連携させることも可能だ。

 2014年4月の消費税8%引き上げに伴い、国土交通省が1円単位の運賃導入を認めたことから、交通費精算処理の負担軽減を目的に開発した。150ユーザーを超える場合や、システム連携や個別カスタマイズについては別途個別見積もりになる。