Windows 8.1のスタート画面
Windows 8.1のスタート画面
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 日本マイクロソフトの「Windows 8.1」は、タブレット端末の爆発的な普及に対し起死回生を図るべく登場したx86向けパソコンOS「Windows 8」の最新版である。Windows 8で採用したマルチタッチ対応のタイル様式ユーザーインタフェース「Modern UI」にスタートボタンを追加したりして、ユーザーインタフェースを中心に機能強化を図っている。

 前バージョンの「Windows 8」のModern UIには従来のスタートボタンがなく、Windows 7などのWindows OSを使い慣れたユーザーから不満の声が大きく上がった。米Microsoft社は、ユーザーからの不満の声が大きかったスタートボタンを復活し、スタート画面に素早く移動できるようにしたり、スタート画面をユーザーの好みに合わせてカスタマイズできるようにするなど、ユーザーインタフェース周りを中心に改良した。また、SkyDriveを標準搭載して、クラウドとの連携強化を図っている。

 個々のタイルは従来のショートカットアイコンのようにアプリケーション起動ボタンとして働く。タイルには、天気やメール受信のお知らせなど、リアルタイムに変化する情報を表示できる。タイルのどこに、どのアプリケーションのアイコンをどういう大きさで配置するかは、ユーザーが自由に設定できる。こうしたModern UI専用アプリケーションは、同社が運営するアプリケーション配信サイト「Windowsストア」から購入、インストールすることになる。これに対し、従来型のWindowsアプリケーションの場合は、タイルから起動しても、従来と同様のデスクトップ画面モードで動作する。

 エディションは大きく分けて三つある。個人向けには、Windows 8の後継である「Windows 8.1」、Windows 8 Proの後継である最上位の「Windows 8.1 Pro」、Windows 8.1からWindows 8.1 Pro with Media Editionにアップグレードする「Windows 8.1 Pro Pack」の3種類を用意。このうちProとPro Packは、Active Directoryドメイン参加機能、ボリューム暗号化機能「BitLocker」、リモートデスクトップ、などの機能を含む。またPro Packは、Windows Media Center でテレビの視聴や録画も備える。

 なお、Windows 8 のユーザーは、日本時間2013年10月17日(木)午後8時からWindowsストアでWindows 8.1に無償アップデートできる。Windows 7からのアップグレードや、新規インストールによるWindows 8.1の利用を希望するユーザーは、パッケージ製品を購入する必要がある。

Windows 8.1の概要
価格Windows 8ユーザーは、Windowsストアから無償でアップデート可能。その他のWindows(Windows 7など)からのアップデートまたは新規インストールの場合は、パッケージ版の購入が必要。
Windows 8.1パッケージ版:1万3800円(税抜き参考価格)
Windows 8.1Proパッケージ版:2万5800円(税抜き参考価格)
Windows 8.1 Pro Packパッケージ版:1万2800円(税抜き参考価格)
発表2013年10月3日
提供開始2013年10月18日