クラウド版グループウエア「Garoon」の機能を強化

Garoon on cybozu.comのkintoneとの連携画面

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　サイボウズの「Garoon on cybozu.com」は、大規模グループウエア「サイボウズ ガルーン」のクラウド版である。パッケージ版の機能に、組織横断型プロジェクトの共同作業を支援する機能「スペース」を加え、同社のクラウド基盤「cybozu.com」上に搭載した。

　スペースは、プロジェクト遂行に必要なディスカッション領域、共有ToDo、ファイル共有、業務アプリケーション開発基盤「kintone」などを1画面にまとめたもの。情報を1カ所に集約して共有・管理できるため、組織横断型のプロジェクトでも、ノウハウ蓄積や引き継ぎなどを効率良く進行できるという。スペースには「メンバー以外は非公開」「全社員へ公開」の2種類の閲覧権限を設定できる。

　グループウエアとしては、情報共有ポータルやスケジュール管理、ワークフロー、社内メール、掲示板、ファイル管理、タイムカード、アドレス帳などの機能を提供する。どの画面からでも自分あての通知を確認できる「固定ヘッダ」を搭載した。またiPhone、Android、BlackBerryなどのモバイルプラットフォーム向けに無料で専用アプリを提供しており、スマートフォンやタブレット端末などを使って、移動中や外出先からもアクセスできる。

　2013年8月にはバージョンアップを行い、（1）業務アプリクラウド「kinetone」との連携強化、（2）SNS（ソーシャルネットワークサービス）機能の搭載、（3）主要アプリケーションの強化、などを実施した。

　kinetoneとの連携では、Garoonのポータル画面上に売上や案件情報などkinetone上ののストック型データをグラフや表形式で表示できるようになった。kinetone上のデータが更新されると、Garoon上のグラフも自動的に更新される。また、1クリックで詳細情報を確認するページにドリルダウンできる。

　SNS機能は、具体的には「スペース」にリアクション機能を搭載した。リアクション機能は、「いいね！」ボタンに機能が似ており、スペース上の発言に対してコメントを付けて、反応を相手に伝える。自分の書き込みに対する反応は、ヘッダー欄にコメントとともに表示されるので、即時に確認できる。

　主要アプリケーションの強化点は、以下の通り。スケジュールでは、色付け機能とドラッグ＆ドロップ編集、ユーザーインタフェースの改善など。メールでは、3ペインのメールビューへの切り替え機能と過去に送信したアドレスもインクリメンタルサーチの対象になった。スペースでは、リアクション機能の他、公開スペースのフォロー、スペースの管理者権限、スペースの再利用機能などを追加した。

　そのほか、五つの画面デザインの追加や書式編集で表を挿入、メール／メッセージ／掲示板での画像のサムネイル表示、などを追加した。