ネット調査のマクロミル、ビックデータ分析のConsumer first、ソーシャルメディア分析のホットリンクの3社は2013年6月27日、「ネット選挙」に関する共同調査結果を発表した。参議院選挙期間中に注目したいインターネット上の情報は「政党・政治家・候補者のホームぺージ・ブログ」が最も高く、実際にネット法案が成立した4月4週目に政党ホームページの閲覧数が増加していたという。

 参議院選挙期間中に、これまで以上に注目したいインターネット上の情報について聞いた。「政党・政治家・候補者のホームページ・ブログ」が最も高く33%、次いで「ニューストピックス・ニュースサイトの記事・コラム」(27%)、「政党・政治家・候補者のSNSアカウント」(16%)の順だった。なお、SNSアカウントは、回答者のSNS利用時間に顕著に比例しており、特にライト層では極端に注目度が低かった。

 各政党のホームページ閲覧数はネット選挙法案が国会に提出された3月2週目に、ネット選挙法案が成立した4月4週目に閲覧数が伸びていた。また、「ネット選挙」が、テレビで取り上げられた回数、インターネット検索が行われた回数、ブログやTwitterに投稿された回数は、いずれも4月4週目がピークだった。法案成立がテレビで多く報道されたことをきっかけに、インターネットで検索したり、感じたことをブログやTwitterに書き込む人が多かったことがうかがえるという。

 また、「ネット選挙」と組み合わせて検索されている言葉は、「スパム」「問題点」などのマイナス面(20.8%)と「関連銘柄」など株関係(16.9%)が多かった。一方、ネット選挙について書かれたブログについてはポジティブな内容が94.8%を占めた。また、Twitterでネット選挙と一緒に書き込まれたワードは「参議院選」関連のほか、「違反」「デマ」「問題」などが上昇していた。

 マクロミルのネット選挙に関するインターネット調査と、Consumer firstのユーザー行動ログデータ「C-Finder」、ホットリンクのソーシャルメディア分析ツール「クチコミ@係長」のデータを分析した。インターネット調査の有効回答者数は1000サンプルで、調査期間は6月7日~10日。C-Finderとクチコミ@係長は、3月1日~5月31日の3カ月分のデータを集計した。