システム開発のシステナは2013年6月24日、モバイルプラットフォーム「Tizen」を搭載した10.1型タブレットを開発したと発表した。国内企業では初のTizenデバイスという。

 Tizenは、米インテルや韓国サムスン電子、NTTドコモなどが推進するLinuxベースのモバイル端末向けOS。アプリケーションがHTML5ベースのため開発が容易で、スマートフォンやタブレット端末のほか、車載、テレビ、カメラ、プリンターなどさまざまな機器上で動作するよう設計されている。ドコモも年内に対応端末を投入する予定。

 開発した端末は、10.1型WUXGA(1920×1200ドット)液晶を搭載。Tizen Ver.2.0を搭載し、Tizen向け各種アプリを動作する。CPUはクアッドコアのARM Cortex-A9(1.4GHz)、IEEE 802.11b/g/n無線LAN対応。2GBのメインメモリーを搭載する。また、フロント30万画素・バック200万画素のカメラ、microSDカードスロットを備える。

 同社は、さらにTizen Ver.2.1の実装と操作性の向上、Webアプリケーションやクラウドを想定した開発を進めて製品化を目指す。当初は企業や開発者向けのリース・レンタル提供を想定している。このほか、車載向けにも別途開発を進め、Tizen IVI(In-Vehicle Infotainment)に対応していく計画。10月23日から千葉・幕張メッセで開催される「第3回スマートフォン&モバイルEXPO秋」に実機を出展する。