多くの日本企業が、グローバル展開を進めている。それに伴い、情報システム部門も、グローバル展開への対応を余儀なくされている。

用語やポリシーの意味が異なる

 セキュリティに関しても、グローバル展開する際は、統一された「セキュリティ戦略」や「セキュリティ・ポリシー」など、考慮すべきことは多い()。

図●グローバル展開時に必要とされるものは何か?
統一された「セキュリティ戦略」「セキュリティ・ポリシー」など様々である。
[画像のクリックで拡大表示]

 ただそれ以前に、現地に行くと、「セキュリティ用語」で躓くケースが多い。日本語と英語ではセキュリティ用語が異なる場合があり、話が合わない時がある。例えば「出口対策」「メール誤送信対策」という日本語があるが、この言葉に対応するセキュリティ用語(英語)はないので、英語に直訳しても海外では通じない。

 もう一つ、海外で躓きやすいポイントがある。それは、「セキュリティ・ポリシー」の意味が日本と海外で異なることである。

 日本では、セキュリティ・ポリシーは一般的に「紙に書かれた規程」のことを指す。規程集を発行し、教育を実施、認証を取得したりする。

 一方海外では、紙の規程より、具体的な設定やコンフィグの一覧を指すことのほうが多い。例えば、各国の拠点にセキュアWebゲートウエイを設置し、設定を統一するときに「拠点ごとのポリシーを統一する」と表現する。この場合、セキュアWebゲートウエイの設定のことを「ポリシー」と呼んでいるわけである。

この先は日経クロステック Active会員の登録が必要です

日経クロステック Activeは、IT/製造/建設各分野にかかわる企業向け製品・サービスについて、選択や導入を支援する情報サイトです。製品・サービス情報、導入事例などのコンテンツを多数掲載しています。初めてご覧になる際には、会員登録(無料)をお願いいたします。