ユーザー企業のCIO(最高情報責任者)の間でコンサルティングサービスのイメージが良い企業は、日本IBM、富士通グループ、野村総合研究所(NRI)の順――。日経BP社の日経情報ストラテジー誌が2013年2~3月に実施した「IT投資とIT経営推進責任者に関する実態調査2013(CIO調査)」でこのような結果が明らかになった。コンサルの主要10社について、同サービスを使っていない企業も含む219社のCIOから回答を得た。

コンサルティングサービスのイメージ・ランキング
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 日本IBMはコンセプト立案やグローバル展開のノウハウ、最新の情報技術への強さ、得意分野の明確さなどのイメージが10社中最良で、総合1位となった。他項目も概ね4位以内となり、平均以下は料金の妥当さだけだった。

 総合2位の富士通は依頼企業のニーズに対応した提案や、IT開発/運用企業との連携の項目で、イメージが1位。

 総合3位のNRIはコンサル人材や手法・方法論の質、コミュニケーション能力のイメージが1位だった。

 ただし、イメージの良さは必ずしも満足度と直結しない。同調査では過去5年で5社以上のコンサルティングサービスを利用したCIOに満足度も尋ねたところ、日立製作所/日立コンサルティング、NRI、日本IBMの順となった。