FUJITSU Integrated System Cloud Ready Blocksのシステム構成図
FUJITSU Integrated System Cloud Ready Blocksのシステム構成図
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 富士通の「FUJITSU Integrated System Cloud Ready Blocks」は、仮想化環境/クラウド基盤を迅速に導入・運用できる垂直統合型仮想化・クラウド基盤である。同社の垂直統合プラットフォーム体系「Dynamic Integrated Systems」に基づいた第二弾。同社のシステム構築やシステム運用で培った技術に基づき、サーバー、ストレージ、ネットワークの構成から運用設計・管理までを最適化した状態で提供する。仮想サーバーの配置や移動などシステムのライフサイクル全般にわたる運用管理コストをトータルで約60%削減できるという。

 ベースとなるのは、同社のPCサーバー「PREMAGYシリーズ」。このPREMAGYシリーズに外部ストレージ「FUJITSU Storage ETERNUSシリーズ」、ネットワーク、仮想化ソフト「Hyper-V/VMware」、管理ソフト「ServerView」シリーズ、「System Center」などを組み合わせ、基本初期設定までしてユーザーに引き渡すため、大幅な導入期間短縮が可能。ソフトウエアのインストールから設置までの初期 導入に要するコストを最大40%削減できるという。

 仮想マシン60個以下の小規模仮想環境向けや、160個以下の仮想マシン環境と最大8ブレードまでの外部ストレージを搭載可能な「Express Model」2機種、1ラックあたり最大600個までの仮想マシンとブレードサーバーを最大2シャシー(36ブレード)搭載可能な大規模仮想環境「Enterprise Model」1機種の3モデルを用意する。どのモデルも拡張性を持ち、最適な規模を選択できる。

 リソース管理ソフトの「ServerView Resource Orchestrator」を使用すると、物理・仮想環境が混在したシステムの管理をはじめ、日々の運用管理をGUI画面で実行可能。トラブル発生時には、故障箇所のビジュアル表示。影響範囲を含めた確認が行える。

 また、サーバー、ストレージ、ネットワーク、OS、ミドルウエアなどの組み合わせをカタログとしてあらかじめ定義し、ユーザーが選択して利用できる。これにより、システムごとに設計・調達・構築にかかっていた手間と時間を大幅に削減する。

 システム全体としては、同社のICT基盤アーキテクチャ「FUJITSU Intelligent Networking and Computing Architecture」に基づいたシステムテンプレートによって、仮想サーバー、仮想ストレージ、仮想ネットワークを自動配備・自動設定する機能、仮想サーバーの追加・削除・移動に伴うネットワークの設定を自動化する機能などを備える。これにより、統合管理ミドルウエアとの最適化連携やネットワーク設定・管理の簡易化を図っている。

FUJITSU Integrated System Cloud Ready Blocksの概要
主なサービス内容仮想化環境/クラウド基盤を迅速に導入・運用できる垂直統合型仮想化・クラウド基盤である。同社の垂直統合プラットフォーム体系「Dynamic Integrated Systems」に基づいた第二弾。富士通のシステム構築やシステム運用で培った技術に基づき、サーバー、ストレージ、ネットワークの構成から運用設計・管理までを最適化した状態で提供する。
料金990万円~(税別)
発表2013年5月10日
提供開始2013年6月中旬~