中堅・中小企業の中でも中堅上位層(年商300億円以上~500億円未満)は専任のIT部門を擁し、システム規模も年商500億円以上の大企業とさほど変わらないケースが少なくない。昨今ではプライベート、パブリック、あるいは両者の組み合わせであるハイブリッドなどクラウド活用にも様々な選択肢が存在している。

 クラウドという新たな選択肢を活用するための原資を確保するためにも、「オンプレミス環境の運用管理をいかに効率化するか?」が重要なポイントとなってきている。そこで、今回は中堅上位企業層がオンプレミス環境の運用管理に取り組む際に留意すべき事項について考えていくことにする。

オンプレミス環境の運用管理で多く見られる3つの課題

 中堅上位企業層がオンプレミス環境の運用管理で直面する課題は様々だ。その中でも特に多く挙げられるものとしては、以下の3つがある。

  1. 複数メーカーのIT商材を一括してサポートしてもらえず、管理業務の負担が大きい
  2. サポート期限が近づいているまたは終了しているが、新しい機器への移行が難しい
  3. 監視/管理をなるべく外部に任せたいが、全てがリモートで実施できるわけではない

 以下では上記3つの課題それぞれについて、中堅上位の企業層を対象とした調査データとSIerに対する取材などを通じて得られた課題解決の取り組みを照らし合わせながら、詳細を見ていくことにする。

 中堅上位の企業層を顧客とするSIerは数多く存在するが、ここでは伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)を一例として取り上げる。同社はデータセンターやクラウドを駆使した新たなIT運用形態への取り組みを進める一方、オンプレミス環境における上記のような課題についても、以前からソリューションを提供している。中堅上位企業層や大企業層を中心に約7500社の顧客を持つ同社の取り組みを垣間見ることで、「ユーザー企業として今やっておくべきことは何か?」を明らかにしていこうというのが本稿の主旨である。

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