Q1. Windows 8を導入していますか
Q1. Windows 8を導入していますか

 マイクロソフトは2012年10月、タッチ操作を前面に打ち出す新OS「Windows 8」を投入した。そろそろ最初の評価を終えた企業も多いはず。そこで今回はWindows 8の導入意向を読者モニターに尋ねた。結果は、「予定なし」が56.6%と過半数。「一部で導入済み」が8.6%、「導入予定がある」は20.8%、「分からない」が14.0%だった。

 Windows 8の評価は、「特に魅力を感じない」が103件で最も多い。その回答者に理由を聞くと、「現在利用中のOSで十分」が80件でトップ。次いで「新しいユーザーインタフェース(UI)が使いにくい」、「使いたい新機能がない」の順だった。一方、良い評価は「使い勝手が高まる」が26件、「性能が向上する」が23件、「セキュリティ対策を強化できる」が17件と総じて少なかった。UIを除くと不満はさほど多くないが、入れ替えやアプリ改修の手間を考えると、Windows 8の導入は「見送り」と判断している企業が多いようだ。

Q2. Windows 8をどう評価していますか
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 実際、クライアント端末の標準OSとして今後採用していくものを聞くと、Windows 8は8.1%にとどまり、Windows 7が85.1%で圧倒的多数を占めた。現在、クライアント端末で主に使用中のOSはWindows XPが56.6%と最も多かったが、XPのサポートは2014年4月で完全終了する。これらの企業が今後1年かけてXPを入れ替えるとなれば、UIの大幅変更や対応ソフトの少なさなどで不安を残すWindows 8よりも、実績のあるWindows 7が現実的な選択肢となる。一方、Windows 7を主に使用中の企業も41.2%と多いが、やはりOSを頻繁に変えたくないとの理由からWindows 8はスキップされる傾向にある。既に噂が出ている次世代(Windows Blue)に期待する声もあった。

回答者のコメントから
 運用上はWindows XPで特に支障がなく、定期的に入れ替えなければならないのは負担が大きい。Windows XPがまだ「使える」ため、経営層にもなかなか理解してもらえない面がある。現時点ではWindows 7に移行する予定だが、営業サイドには持ち運びを重視したタブレット端末の選択も考えており、Windows 8にすべきか決めかねている。今後、検証して判断したい。
●調査概要
調査対象:「日経コミュニケーション」読者モニター
調査方法:日経BPコンサルティングのインターネット調査システムで実施
調査日程:2013 年1月18日~27日
回答企業数(回収率):386社中221社(57.3%)