IBM PureData System for Analytics N2001の外観
IBM PureData System for Analytics N2001の外観
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 日本IBMの「IBM PureData System for Analytics N2001」は、大量データ(ビッグデータ)を高速に分析するように最適化されたシステムである。米IBMが「エキスパート・インテグレーテッド・システム」あるいは「PureSystems」と呼ぶ垂直統合システムの一つ。

 サーバーやストレージ、ネットワークなどのハードウエアとOS、アプリケーション・サーバーやリレーショナルデータベース管理システムなどのミドルウエアをあらかじめ統合し、部品調達や構築、セットアップの時間を大きく削減する。インフラやアプリケーションの構築・運用に関する知識、技術、経験を「パターン」として定義・実装し、運用管理ソフトがこのパターンを基に、システム状況を自動的に判断して、問題発生時には適切な対策を自律的に実施する。例えば、繁忙期に一時的に業務量が増えても、コンピューティング資源を自動的に追加したり、障害を検知したら処理を代替仮想サーバーに引き継ぐといったことが可能。

 N2001は、同社のデータウエアハウステクノロジである「Netezza」をベースに、プロセサ、メモリー、ハードディスクなどのハードウエアや圧縮データの解凍処理、データベース処理などを高速に行うチップの性能向上を図り、既存モデルの3倍の分析処理性能を実現した。

 また、N2001は、1ラックあたりのユーザーデータ領域を既存モデルの1.5倍に拡張し、処理性能と容量を強化した。N2001は、2013年2月1日から提供を開始している。

IBM PureData System for Analytics N2001の概要
概要大量データを高速に分析するデータウエアハウス向けのシステム。米IBMが「エキスパート・インテグレーテッド・システム」と呼ぶ垂直統合システムの一つ。
価格(税込み)
発表2013年2月14日
提供開始2013年2月1日