ヴイエムウェアの「VMware vSphere Data Protection Advanced」(VDP Advanced)は、サーバー仮想化基盤である「VMware vSphere 5.1」に標準で含まれているバックアップ/リカバリーソフト「VMware vSphere Data Protection」(VDP)の上位エディションである。仮想アプライアンスの形態で提供されている。標準機能が小規模環境向けであるのに対して、Advancedエディションは中規模環境に向く。
標準のVDPとの比較では、仮想アプライアンス1台で格納できるデータ量が増えている。具体的には、VDPは重複排除後に1台当たり2Tバイトまでのデータを格納できるが、VDP Advancedではこの4倍の8Tバイトまで格納できる。平均的な使い方で約200台の仮想マシンをバックアップできるとしている。さらに、複数台のVDP Advancedを用意すれば、8Tバイトを超えるデータをバックアップできる。
なお、VDPとVDP Advancedは、重複排除バックアップ/リカバリーソフトの「EMC Avamar」をベースに開発されている。可変長ブロック、グローバルなスコープ、クライアン側での重複排除、といった特徴がある。これにより、VDP Advancedは最大95%のストレージを削減し、最大99%のネットワーク帯域を削減するとしている。
VDP Advancedはスタンドアローンで購入できるが、サーバー仮想化基盤のパッケージ製品である「VMware vSphere with Operations Management」の上位2エディション(EnterpriseおよびEnterprise Plus)にバンドルされている。
ソフトウエアの機能 | 重複排除バックアップ/リカバリー |
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稼働環境と提供形態 | バックアップサーバー機能をVMware仮想アプライアンスとして提供 |
価格 | 市場想定価格で、1プロセッサー当たり13万7000円から |
発表日 | 2013年2月13日 |
出荷日 | 2013年第1四半期 |