ワイ・イー・データの「仮想化HDD向けリモートデータ復旧サービス」は、同社エンジニアが遠隔操作で障害ディスク上のデータを復旧するオンラインサービスである。復旧対象は論理的なファイル構造が壊れたものに限定されるが、障害ディスクを外部に持ち出す必要がなく、VMware仮想環境に対応している点が特徴。既存のデータ復旧サービス「オントラックデータリカバリーサービス」の1メニューとして提供される。
従来のデータ復旧では、障害ディスクをデータ復旧会社に送り、データを取り出してもらうのが一般的だった。ところが、仮想環境の普及により、システムを停止して障害ディスクを業者に送付するのではなく、システムを動かしながらデータ復旧を行いたいという需要が高まってきた。また、データ漏洩を防ぐために社外へのデータ持ち出しを禁じる企業も増えている。そこで本サービスが登場した。
基本的な利用方法は次のようになる。まず、ユーザーが正常に動作するパソコンを同社サーバーに接続し、専用ソフトをダウンロードする。次に、サーバーからパソコンへのアクセスが可能になったら、同社の連絡により、ユーザーが障害ディスクをパソコンに接続する。そして、同社エンジニアが遠隔操作でデータ復旧作業を行う。
なお、同社は米国の大手データ復旧会社、Kroll Ontrackと技術提携し、1995年から国内でデータ復旧事業を展開している。
仮想化HDD向けリモートデータ復旧サービスの概要
主なサービス内容 | エンジニアが遠隔操作で障害ディスク上のデータを復旧するオンラインサービス。復旧対象は論理的なファイル構造が壊れたものに限定されるが、障害ディスクを外部に持ち出す必要がなく、VMware仮想環境に対応している |
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料金 | 個別見積もり (媒体、容量、台数、障害の度合いなどで異なる) |
発表 | 2013年1月24日 |
提供開始 | 2013年1月28日 |