LanScope Anの行動管理画面。個々の社員の行動を把握できる
LanScope Anの行動管理画面。個々の社員の行動を把握できる
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 エムオーテックスの「LanScope An」は、Androidスマートフォン向けのクライアント管理ソフトである。MDM(モバイルデバイス管理)の基本機能である資産管理や情報漏えい対策のほか、アプリケーション操作ログやGPS位置情報の収集/分析が可能。これにより、社員の行動を一元的に把握できる。

 Android端末には、専用のエージェントソフトをインストールする。これらを、同社がSaaS型で提供する管理サーバーから集中管理する。エージェントは、利用したアプリケーションの種類や利用時間などをログに記録し、5分おきに管理サーバーに転送する。電波が届かない場所にいる場合は、IP通信が復活してから溜まっているログを転送する。GPSの位置情報も、3分または10分間隔で、管理サーバーに報告する。

 社員ごとに、アプリケーションの利用履歴が分かる。電話、メール、Webアクセス、ゲームといったアプリケーションごとの時間配分や利用時間帯を棒グラフで表示する。これにより、電話の利用状況などの視点で、例えば成績優秀な社員とそうでない社員を比較分析できる。

 GPSの位置情報に関しては、社員の現在地や、一定時間内の移動経路を地図上に表示する。これにより、例えば、現場の近くにいるフィールドサービス担当者を探して、作業を指示できる。また、1日の移動ルートが分かるので、予定通りの行動をとっているかどうかをチェックできる。

 同社のパソコン向けクライアント管理ソフト「LanScope Cat7」とログを連携させる運用も可能。これにより、社内(自席PC、仮想デスクトップ、共有PC)や外出先(Androidスマートフォン)を問わず、「誰が、いつ、どこで、何をしたのか」を一元的に把握できるようになる。

LanScope Anの概要
用途Androidスマートフォン向けのクライアント管理
機能■資産管理:インストールアプリケーションなど
■生産性管理:アプリケーション利用時間の分析など
■行動履歴:現在地や移動履歴を地図上にプロットなど
■セキュリティ:禁止操作の警告やリモートワイプなど
エージェント動作環境Android 2.3.3以降
管理サーバー提供形態SaaS型のWebアプリケーション
利用料金(税別)■初回登録時:スマートフォン1台当たり6800円
■使用料:スマートフォン1台当たり年額1200円
■位置を地図(Microsoftの「Bing Map」)に表示:同時に表示するスマートフォン1台当たり年額8400円
発表2012年11月28日
提供開始2012年11月29日