Apple Japanの「iPad mini」は、アマゾンジャパンのKindle Fire HD(7型)およびグーグルのNexus 7と真っ向から競合する7.9型タブレット端末である。片手で持てるほど小型・軽量のきょう体に、iPad 2と同じA5デュアルコアCPUを搭載。液晶パネルの解像度もiPad 2と同一とし、アプリケーションの互換性を維持した。競合2機種に比べて薄くて軽いが、価格は1万円前後高い。
インターネット接続機能の違いによって、無線LAN専用の「Wi-Fiモデル」と、3G通信およびLTEにも対応した「Wi-Fi+Cellularモデル」との2機種があり、それぞれにストレージ容量が16G/32G/64Gバイトの3タイプがある。これに対し、競合2機種は今のところWi-Fi専用であり、ストレージ容量も16G/32Gバイトに限られている。
半面、液晶パネルは競合2機種がともに7型でアスペクト比16:10、解像度1280×800ドット、216画素/インチ(ppi)であるのに対し、iPad miniは7.9型でアスペクト比4:3、解像度1024×768ドット、163ppi。つまり、Apple自慢のRetinaディスプレイは採用しておらず、HD動画の再生では弱みがある。
なお国内では、iPad miniの発売を機に、ソフトバンクモバイルに加えてKDDI(au)もiPadファミリの販売を始める。
iPad miniの仕様
OS | iOS 6 |
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ディスプレイ | 7.9型IPS液晶タッチパネル(解像度1024×768ドット、163ppi) |
CPU | Apple A5(デュアルコア) |
メモリー | 512Mバイト |
ストレージ | フラッシュメモリー16G/32G/64Gバイト |
無線通信機構 | IEEE 802.11a/b/g/n(nは2.4G/5GHz両対応)、Bluetooth v4.0。Wi-Fi+Cellularモデルはほかに3G通信とLTE |
カメラ | 前面120万画素、背面500万画素 |
オーディオ機構 | 内蔵スピーカ、内蔵マイク |
インタフェース | ヘッドフォン端子、Lightningコネクタ |
センサー | 3軸ジャイロスコープ、加速度センサー、環境光センサー、電子コンパス。Wi-Fi+CellularモデルはほかにGPS |
バッテリ駆動時間 | 最大10時間 |
電源 | 16.3Whリチウムポリマーバッテリ、USB電源アダプタ |
外形寸法 | 200×134.7×7.2mm |
重さ | ■Wi-Fiモデル:308g ■Wi-Fi+Cellularモデル:312g |
価格(税込み) | ■Wi-Fiモデル:16Gバイト版は2万8800円、32Gバイト版は3万6800円、64Gバイト版は4万4800円 ■Wi-Fi+Cellularモデル:16Gバイト版は3万9800円、32Gバイト版は4万7800円、64Gバイト版は5万5800円 |
発表 | 2012年10月24日 |
出荷開始 | 2012年11月2日 |