「EasyBlocks Hinemos アプライアンス」は、オープンソースの統合運用管理ソフト「Hinemos Ver.4.0」を搭載した小型サーバー機である。ぷらっとホームとNTTデータが共同開発した。ハードウエアには、ぷらっとホームが開発した弁当箱サイズのサーバー機「OpenBlocks Aファミリ」を採用し、同社が販売も担当する。NTTデータはHinemos関連ソフトの提供と技術支援を行う。
Hinemosは、NTTデータが開発し、ソースコードの基本部分はGPLライセンスの下に公開している。専用エージェント(HTTPで通信)を導入したサーバー機や、ネットワーク機器(SNMPエージェントなど)を一元管理できるのが特徴。(1)システム稼働状況や性能の監視、(2)パッチ適用などのデプロイ管理、(3)ジョブ管理などの機能を備える。
このうち稼働状況や性能の監視では、SNMPによるトラフィックなどの監視、Pingコマンドによる死活監視、ポート(アプリケーション)の監視、専用エージェントによるサーバー性能の監視などが可能。Syslogによるログ情報の収集/管理もできる。
デプロイ管理では、専用エージェントを導入したサーバー機のインベントリ管理とソフトウエア更新ができる。
ジョブ管理では、複数のサーバー機にまたがったバッチ処理をスケジュールに従って実行できる。専用エージェントを導入した個々のサーバー上に、シェルスクリプトなどで書かれたバッチプログラムを用意し、これらを連携させるジョブフローを定義して実行する。
通常のHinemosではオプション扱いとなっている三つの機能も標準で提供する。すなわち、複数の仮想サーバーやネットワーク機器で構成するシステムをビジュアル設計/配備する「VM管理オプション」、ジョブ管理フローをビジュアル設計/監視する「ジョブマップオプション」、サーバーなどのIT構成情報をノードマップとして表示する「ノードマップオプション」である。
主な機能 | システムとネットワークの統合運用管理(稼働状況の監視、デプロイ管理、ジョブ管理) |
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提供形態 | アプライアンス装置(OpenBlocks Aファミリ) |
最大監視ノード数 | 20、50、100、500の4機種 |
搭載ソフトウエア | Hinemos Ver.4.0 |
インタフェース | 1000BASE-T×4、eSATA(SATA II)×1、USB 2.0(Type-A)×2 |
外形寸法 | 194×179×42mm |
重さ | 約1150g |
電源 | 内蔵(AC 100-240V) |
消費電力 | アイドル時に10W、最大15.5W |
価格(税込み) | オープン。ぷらっとホームによる直販の参考価格は、2013年3月末までの期間限定で39万9000円(監視対象20ノード)から |
発表日 | 2012年10月5日 |
出荷日 | 2012年10月5日 |