写真1●青山フラワーマーケット南青山本店(東京都港区)
写真1●青山フラワーマーケット南青山本店(東京都港区)
[画像のクリックで拡大表示]
写真2●パーク・コーポレーションの飯野弘幸業務管理室経理マネージャー
写真2●パーク・コーポレーションの飯野弘幸業務管理室経理マネージャー
[画像のクリックで拡大表示]

 生花店の「青山フラワーマーケット」を全国に展開するパーク・コーポレーション(東京都港区)は2012年内をメドに、米アップルのiPadの試験導入を終え、本格採用の可否を判断する。全国に79店舗ある青山フラワーマーケットの全店に導入する意向だ(写真1)。

 狙いは接客力強化にある。自由に持ち運べるiPadがあれば、休憩時間などに本部からの情報に目を通せる。会議や伝達時間を減らすことで「現場は接客により多くの時間を割けるようになる」と飯野弘幸業務管理室経理マネージャーは話す(写真2)。

 パークは2012年6月から、iPadの試験導入を始めている。今は青山フラワーマーケットの11店舗で利用し、費用対効果を見極めている。そのために研修用に20台、各店舗用に11台のiPadを用意している。将来的にはiPadを情報共有だけでなく、アルバイトのシフトの組み替えにも活用したい意向だ。

 今は本部からの伝達情報を精算スペースにあるノートパソコンで確認しなければならない。顧客から見える位置にノートPCがあるため、常に接客を意識しておかなくてはならず、時間をかけて本部からの通知に目を通すことができなかったという。情報共有を促すためにグループウエアを採用しているが、本部と店舗の意思疎通がまだ十分ではないという。iPadの活用でそれを改善する考えだ。