できる限りコストを抑えるために、データセンター(DC)や各拠点に設置したルーターを流用しつつ、東京と九州のDC内にイーサネットファブリックによる高速ネットワークを構築する(表1)。サーバーに接続するイーサネットには、優先制御、フロー制御、輻輳通知などの仕組みを備え、10Gビット/秒に対応した新しい規格のDCB(Data Center Bridge)を採用(図1)。高速化を図るとともに、要望に合わせてLANとストレージエリアネットワーク(SAN)の統合も可能にする。

表1●イーサネットファブリックと高信頼イーサネット規格で10Gビット/秒のLANを実現
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図1●米ブロケード コミュニケーションズ システムズの製品を使ったソリューション
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 既存ネットワークのうち、スイッチ以外は基本的に機器や構成を変更しないものとし、最小限の変更とすることで設計工数と機器費用を抑制する。またDC内は、イーサネットファブリックを実現するためにシングルベンダー構成を基本とするが、DCBなど標準技術を採用することで、マルチベンダー環境にも対応しやすくなる。

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