MM総研の調査によると、タブレット端末の国内年間出荷台数は、2016年度に798万台に達するという。2011年度(278万台)の約2.8倍だ。年間出荷台数は、毎年100万台ずつ増え続ける。

 同調査では、タブレット端末を画面サイズが8インチ以上の「ホームタブレット」と、8インチ未満の「モバイルタブレット」に分類している。出荷台数が大きく伸びるのは、モバイルタブレットだ。2011年度は約50万台で、タブレット端末全体の出荷台数の2割に満たない。これが2016年度には400万台を超え、出荷台数の過半を占めるようになる。

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 2011年度のOS別出荷台数をみると、米アップルのiOSが約6割を占める。残りは米グーグルのAndroidである。Windows 8の出荷に合わせて、米マイクロソフトもタブレット端末市場に本格参入するため、今後のOS別シェアは激変しそうだ。

 楽天の「kobo Touch」や米アマゾンの「Kindle」といった電子書籍専用端末の国内市場も、急速に拡大しそうだ。2016年度の年間出荷台数は、306万台に達するとみられる。2011年度は約30万台なので、年間出荷台数は5年で10倍に膨れ上がる。ここでの集計対象は、5~7インチの電子ペーパー画面を搭載し、電子書籍に特化した端末である。