ソーシャルメディアを使ったマーケティング支援の国内市場が好調だ。矢野経済研究所によると、2012年度の市場規模は69億2000万円(前年度比17.5%増)になりそうだ。成長率はやや鈍化するが、市場は拡大し続ける。2013年度は76億5000万円、2014年度は82億円、2015年度は86億6000万円に達する見込みだ。

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 この調査では、クチコミ分析ツールの開発・販売ベンダーや、ソーシャルメディアの専用ページや専用アプリの構築支援・運営代行事業者、ソーシャルメディアマーケティングに関するコンサルティング事業者などの売上高をベースに、市場規模を予測した。

 矢野経済研究所によると、現在は、企業がソーシャルメディア上に公式ページを構築するフェーズは一段落し、構築したページをどのように活用するか、どのように効果を測定するかなどを検討するフェーズに入ってきているという。そのため、クチコミ情報を分析するツールやサービスの市場が拡大する見込みだ。

 さらに、具体的なマーケティング施策を支援するツールやサービスも市場拡大を後押しする。例えば、ネガティブなクチコミ情報の投稿者にフォローメールを自動的に配信したり、ポジティブな情報の投稿者にキャンペーンを告知したりするツールなどである。