回答者の6割以上がMicrosoft Office(以下、MS Office)の互換ソフトを利用中、そのうち半数はOpenOffice.orgユーザーである---。MS Officeを構成する「Word」「Excel」「PowerPoint」は、定番のパソコンソフトとして仕事から趣味まで様々な場面で使われている。しかし、最近ではほぼ同等の機能を備えながら、より安価なOffice互換ソフトが複数のベンダーから相次いで登場している。

 そこでITpro Activeでは、MS Office互換ソフトの利用実態調査を実施した。調査期間は6月21日-29日。ITpro Active会員にITpro Activeメールで告知し、計1067人から回答を得た。

全回答者の3割がOpenOfficeを利用

 調査結果によると、Office互換ソフトを「使っていない」回答者は全体の37.7%にとどまり、残りの6割超は何らかのOffice互換ソフトを利用している(図1)。Office互換ソフトの調査なので、「使っていない」人はそもそも回答しない傾向があると思われるが、それでも「6割超が利用中」というのは予想以上だった。

図1●利用中のMS Office互換ソフト
図1●利用中のMS Office互換ソフト

 最も使われているOffice互換ソフトはOpenOffice.org(またはApache OpenOffice)で、全回答者の31.6%が利用している。次いでLibreOffice(18.5%)、KINGSOFT Office(7.9%)となる。Office互換ソフトを「使っていない」が37.7%なので、これら上位3製品でOffice互換ソフトの利用シェアのほとんどを占めていることになる。

 では、そもそもどういった理由で、Office互換ソフトを利用しようと思ったのだろうか。もっと多い理由は、「MS Officeに比べて値段が安かった」(45.9%)。これに「Excelとの互換性が高い」(29.9%)、「勤務先で一斉導入された」(25.3%)といった理由が続く(図2)。

図2●Office互換ソフトを採用した理由(複数回答)
図2●Office互換ソフトを採用した理由(複数回答)

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