デスクトップ仮想化を導入するときに非常に重要になるポイントが、ベンダー選択である。ここでは、ベンダー選択の注意点を解説しよう。
まずは、「VMware View」「Citrix XenDesktop」など、基盤となるデスクトップ仮想化ソフトのベンダーを選択することになる。このときに重要なのは、製品同士の機能比較だけではなく、仮想化の仕組み、連携する製品の種類、製品開発のロードマップ、サポート体制、保守サービスも含めて評価すべき、ということだ。
デスクトップ仮想化ソフトが決まったら、次に、システム構築を依頼するベンダー(SIer)を選択することになる。
SIerは、大きく3つに分類することができる。1つは、日本IBMや日立製作所、NEC、富士通などのハードウエアインフラを提供するメーカーだ。基本的には、自社のサーバーやストレージを使って、デスクトップ仮想化環境を構築することが中心となる。
2つめは、こうしたメーカーから中立的な立場でシステムを構築できる独立系SIer。比較的自由にサーバーやストレージなどのインフラとデスクトップ仮想化ソフトを選択できることがメリットである。
3つめは、ネットワーク製品やストレージ製品のベンダーだ。このタイプのベンダーは、システム構築も行うが、どちらかと言えば、サービスとしてデスクトップ仮想化機能を提供するDaaS(Desktop as a Service)ベンダーの側面が強い。