新規販売台数に占めるスマートフォンの割合が高まっている。ある調査では、月間の携帯電話機の販売数のうち8割近くがスマートフォンだという。スマートフォン用OSの安定性の向上、ハードウエアの性能向上も、魅力を高めている要因だろう。

 今回読者モニターに尋ねたのは、今後1年以内にスマートフォンを購入する予定があるかどうか。Q1の結果を見ると、既に購入を決めている人は14.1%、購入を検討している人も含めると29.1%と約3割が、今後1年以内にスマートフォンを購入しようと考えていることが分かった。

Q1. 今後1年以内にスマートフォンを購入する予定ですか?
Q1. 今後1年以内にスマートフォンを購入する予定ですか?

 一方、購入する予定はないという回答は39.6%と4割近い。これを見ると、スマートフォンに興味がないユーザーが数多くいるように見えるが、ここには既に購入済みのユーザーも含まれる。

 そこで、この回答をスマートフォンの所有状況別に集計した。結果がQ2である。一番下の「購入する予定はない」としたユーザーのうち、47.8%は既にスマートフォンを所持している。つまり、スマートフォンを1台も持っておらず、購入予定もないというユーザーは全体の2割程度ということになる。逆に、購入する予定と回答した人に注目すると、最も多いのが1台所有している人で37.5%、まだ持っていない人の割合34.4%を上回っている。

Q2. スマートフォンの所有状況別に見た購入意向
[画像のクリックで拡大表示]

 購入したいスマートフォンをOS別に見ると、Android端末が45.3%でiPhoneの38.0%よりも多かった。さらに、これらの端末を、どの事業者の通信サービスで使いたいかも聞いてみた。するとiPhoneが欲しいというユーザーのうち、NTTドコモで使いたいという回答が14件(27%)に達した。ドコモのユーザーの間でもiPhoneのニーズは高いようだ。

Q3. 購入したいスマートフォンの種類(利用したい携帯電話事業者も併せて回答。数字は回答数)
[画像のクリックで拡大表示]
回答者のコメントから
 いま使っているスマートフォンは、画面の拡大、縮小といった操作がしづらく、使いにくいと感じている。また、安全に利用できているのかどうかもパソコンに比べて気になる。米グーグルのセキュリティポリシーを見ると、Android端末とGmailの組み合わせで使っている場合、内部情報を持って行かれる可能性を感じる。このため併用はやめている。
●調査概要
調査対象:「日経コミュニケーション」読者モニター
調査方法:日経BPコンサルティングのインターネット調査システムで実施
調査日程:2012年2月17日~26日
回答企業数(回収率):406社中227社(55.9%)