消費者の日記や写真、行動履歴や購買履歴といった「ライフログ」を扱う、新しいビジネス市場が急速に拡大しそうだ。

 矢野経済研究所の調査によると、2011年度は前年度比で約3倍の10億6000万円となる見込み。2012年度には19億2000万円、2013年度には26億3000万円と成長を続け、2015年度には52億円に達するとみられる。

 この市場調査では、2種類のライフログサービスを対象とした。利用者の日記や健康情報などを記録するサービスと、利用者が登録した情報を第三者に提供するサービスである。今後、ライフログの情報量は拡大し、ライフログそのものの価値も向上するとみられる。これに伴って、市場も拡大する見通しだ。

 ただし、現時点ではライフログの認知度は低い。18歳から69歳の男女400人を対象にライフログの認知度を調べたところ、「知らない」が81.8%を占めた。「なんとなく知っている」が12.5%、「やや知っている」が4.5%、「よく知っている」が1.3%である。

 ライフログの利用意向については、肯定派と否定派が半々の状態である。「是非利用したい」が6.8%、「やや利用したい」が41.8%である。一方、「全く利用したくない」が18.5%、「あまり利用したくない」が33.0%を占めた。

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